病院は命を救う神聖な場所ですが、同時に人々の「最後の瞬間」が訪れることも多く、得体の知れない雰囲気が漂います。そこで働く看護師たちは、患者のケアだけでなく、時に理屈では説明できない現象に遭遇することもあります。今回は、夜勤中や廊下で体験した、いくつかの「ホラーな出来事」をご紹介します。
1. 深夜2時のナースコール
夜勤中の深夜2時、静まり返った病棟で突然ナースコールが鳴り響きました。看護師がモニターを確認すると、それは空き部屋からのコールでした。その部屋は数日前に退院患者が出たばかりで、今は誰も使っていないはず…。
怖さを抑えつつ確認に行くと、ベッドは整えられ、窓も施錠済み。ふとナースコールのボタンを見た瞬間、看護師はゾッとしました。コードが壁から完全に外れていたのです。果たして誰が呼んだのか……。
2. 消えた患者の姿
夜勤中の廊下を見回りしていたAさん。病室から出てきた患者がふらふらと歩いていくのを目撃し、急いで追いかけました。
「夜中に勝手に歩いたら危ないですよ」と声をかけても、患者は振り向かず、そのままエレベーターの方へ向かいます。エレベーターの扉が閉まる寸前に間に合い、乗り込もうとすると、そこには誰の姿もありませんでした。
驚いてナースステーションに戻り、患者リストを確認したところ、その患者は数時間前に亡くなっていたことを知らされます……。
3. 点滴の音が止まらない
新人看護師のBさんが体験した話。ある患者の部屋で点滴が終わり、静かになるはずの機械が何度も「ピッ…ピッ…」と異音を発します。何度調整しても正常のはずなのに、音だけが止まらない。
困り果てて先輩看護師に相談すると、先輩は静かに「ここ、前の患者さんが点滴中に亡くなった場所だからね」と一言。新人のBさんは、それ以来夜勤でその部屋に入るのが怖くなったそうです。
4. 誰かが見ている気配
深夜の病棟は、昼間とは違う静寂と薄暗さが支配します。ある日、Cさんが詰所で休憩を取っていると、背後に何かの「気配」を感じました。ふと振り返ると、誰もいないはずの廊下に人影がぼんやりと立っていたのです。
慌てて確認しに行きましたが、その姿はどこにも見当たりません。しかし、廊下の片隅には小さな手形のような跡が残されていました。「気のせい」と自分に言い聞かせながらも、Cさんはそれ以来、背後が気になって仕方ありません。
5. エレベーターの異変
ある看護師のDさんは、深夜に廊下を移動するためエレベーターに乗りました。しかし、目的の階を押してもエレベーターは別の階へ向かいます。ドアが開くと、そこには薄暗い霊安室がありました。思わず「違います!」と階ボタンを押し直し、エレベーターのドアが閉まる瞬間、白い服を着た女性が一瞬だけ映ったのです。
その病院の噂によると、その霊安室では過去に悲しい事故があり、それ以来、エレベーターが不気味な動きをすることがあるのだとか…。
まとめ
看護師という職業は、生命の最前線で働き、患者やその家族に寄り添う尊い仕事です。しかしその一方で、不可解な体験に遭遇することも少なくありません。「偶然だ」と笑い飛ばすか、「何かのサインだ」と受け取るかは人それぞれですが、看護師たちは夜勤のたびに心のどこかで、見えない世界との接点を感じながら働いているのかもしれません。
これらの体験談を読んで、「あるある!」と思った看護師の皆さん、ぜひコメント欄で皆さんのエピソードも教えてください。日常の忙しさの中にも、ほんの少しだけ怖い体験を楽しんでみてはいかがでしょうか?