駆血帯が結べない。採血が上手くいかない。
どうもー!ふかブロです!看護師やってます。
最初のころは結構苦戦しますよね。
けど、実際駆血帯は結べなくても大丈夫です。
ふかブロはICUで働いています。
様々な重症患者さんが入院しています。
ショックで血圧が低かったり、出血して血管が虚脱している患者さんに採血や点滴を行ったりしています。
採血が上手くいくようなポイントを順を追って解説していきます。
駆血帯の巻き方
血帯を穿刺部位より5~10cm上方(中枢側)で駆血します。
バンドのゴムを下に潜らせます。そのとき強く巻きすぎるとダメです。
駆血帯の巻く強さ
強ければ強すぎる方が良いと言うわけではありません。
強く巻くと動脈が潰れて虚血状態、そもそも血液が流れなくなってしまいます。
そうすると採血ができません。
軽く縛るくらいが丁度いいんです。
長袖を腕まくりすると手の血管が浮き出てきた経験ありませんか?
あのくらいでいいんです。
患者さんも痛いですしね。
駆血帯が結べなくても大丈夫?駆血帯の種類!
バンド ゴム紐
紐状になっているゴムバンドです。
安価で多くの病院に置いてあります。
駆血するときに、少しテクニックが必要になります。
ピンチ クリップがついている
紐状のゴムバンドの先にクリップがついているものです。
駆血するときにはクリップにゴムバンドを挟むだけなのでとても簡単でテクニックはいりません。
バンドタイプよりは少し高くなっていますが、次に紹介するワンタッチタイプと同じ価格帯です。
ワンタッチ ワンタッチ機構がついている
バンドの途中にワンタッチ機構がついているものになります。
こちらもテクニックは不要です。
駆血するときも、駆血したあとも操作が簡単です。
この中で操作ももっとも速いと思います。
病院のものではなく自分のアイテムとして持っておくのも良いのではないでしょうか。
カラーバリエーションも豊富なのでおすすめです。
採血時のポイント
手をにぎってもらう
駆血部位の末端の手をにぎることで静脈をうっ血させることができるので、血管の走行がわかりやすくなります。
温める
採血部を温めることで静脈還流を促進(血の巡りを良くする)することで採血がしやすくなります。
こする
採血部位に向けて末梢から手をこすることで、静脈内の血液を採血をしようとしている静脈へのうっ血を強くさせています。
事前のコミュニケーション
採血は侵襲的な処置です。静脈によってはとてもむずかしいので、必ず成功するとは限りません。失敗してもなるべく、気まずくならない信頼関係が大切です。
患者さんは痛い思いをするのでキツイ言葉を言われるかも知れませんが、勉強になったと思ってあまり気にしないでも大丈夫です。
切り替えて次の採血に望みましょう。
採血上の注意点
駆血帯を外すタイミングは?
採血を取り終えたあと、採血針を抜く前です
しかし、患者さんの状態によっては、採血をとってなくても外す場合があります。
それは、迷走神経反射です。
迷走神経反射
Vagal reflexからワゴった、ワゴるなんて使われ方をします。
採血をすることで気分不良や失神してしまった状態です。
注射をされるのが極度に苦手、怖いなど過去に迷走神経反になったことがある人に採血を行うときは気をつけましょう。
あらかじめベッドに寝てもらって採血をしたりするとコケたことたりすることを防ぐことができます。
浮腫が強い ・化学療法を行っている
皮膚が弱い人が多いです。
駆血するときなど皮膚が剥がれたり注意が必要です。
血管もわかりにくかったりするので、血管を見よう見ようとして駆血しすぎないように注意してください。
乳がん術後 ・シャントで透析を行っている
採血してはいけない腕があると医師から注意されている場合があります。
採血する前に本人に聞いたり、
入院患者さんであればしっかり申し送りをしたり、
張り紙をしたり対策が必要です。
血液サラサラの薬を飲んでいる
採血時注意点というわけでないんですが、採血が終わって針を抜いた後に血が止まりにくいということです。
患者さんに1分程度押さえておいてくださいと伝えていて中にはすぐに手を離して出血してしまう方もいます。
ですので、圧迫できるようにアルコール綿を丸めてテープで固定して手を使わずに圧迫したりなど工夫が大切です。
まとめ
今回は採血時に駆血帯について、採血について解説していきました。
ポイントは以下の点です。
- 採血は患者さんにとって負担になりますので、パパっと素早く、確実に終わらせるのが大切です。
- 駆血帯自体は結べなくても問題ありません。
- 採血の手技、ポイントを押さえておくことが大切になります。
- 採血が上手くいかなくても相性があるので、気持ちの切り替えが重要です。
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