倫理の原則なんて覚えられない。
看護倫理について知りたい。
どんな場面で看護倫理がいかせるの?
こんなことを思ったことはありませんか?
今回はこんなお悩みを解決する記事です。
本記事では、倫理の原則を事例を通して理解できるように解説します。
「どうせ難しいんでしょ」と思われることもあると思いますので、一般病棟でよくあるシュチュエーションをもとに具体的な事例で説明しています。
さっそく事例を見ていきましょう。
看護倫理について
倫理って聞くと難しい、わからないという思いがまず浮かびますよね。
けどそんなことありません。
看護の現場でよく看護倫理に遭遇する場面ってあるんです。
事例で見る看護の倫理
安静度制限があり、
ベッド上のみ動いていいことになっている患者さんが病棟内を歩いている場合。
看護師の私たちから見るとド肝を抜かれますよね。
歩いてはダメです。ベッドの上しか動いたらダメです。
このことからわかることは
看護師視点で見ると
患者さんの安静度を守ることが看護師の義務ですよね。
安静度が守れないことで、患者さんに何かあったらなんて思うとヒヤヒヤします。
それが倫理感です。
ちなみに無害の原則といいます。
患者さんの不利益にならないようにする原則ですね。
結構こういったことあるではないでしょうか。
抑制をするとき、禁煙指導、飲水制限など
患者さんのことを守るために、仕方なく行うときによく出てきますよね。
患者さんの視点から見ると
このまま動けなくなってしまうのではないか、看護師さんに頼むのは申し訳なかったなど色々な思いがあったはずです。
自分のことは自分で決めたいという思いもあるので
自律の原則も当てはまるのではないのでしょうか。
倫理の対立が起こるわけですね。
倫理の対立
倫理の対立は起こります。
そういったときにはどういった対応をすればいいかというと
その場その場で正解は違ってきます。
患者さんの背景を知り、しっかり話し合いお互いの意見を伝えて対応するしかありません。
そういうときでも、対応できない事態や心になにかモヤモヤした気持ちが残るときには、他の看護師に伝えて話し合いましょう。
それが、倫理カンファレンスになります。
倫理カンファレンスというと重々しい感じがしますが、普段行っていて困っていることを伝え
話し合うだけでそれが倫理カンファレンスになります。
難しく考える必要はないんです。
生命倫理の4原則(自律、正義、無害、善行)
自律の原則
患者さんの自律的な決定を促進するような関わりのことです。
患者さんに嘘をつかないで、プライバシー、守秘義務を守る。なにかする前はしっかり説明して同意を得て援助をしなさいよ。といった原則です。
実際の患者さんと関わるときに普段行っていることが、自律の原則に当てはまります。
正義の原則
二人以上の個人が平等な扱いをする、差別しない原則です。
無害の原則
患者さんに危害を与えない原則です。
当たり前ですよね。
それに加えて、危害のリスクもなくすという義務もあります。
ですので、先程例に上げたような、安静度制限や身体抑制なども無害の原則に当てはまります。
善行原則
患者さんの利益のために行為すべき原則です。
これも看護師として働いていると無意識のうちにやってますよね。
事例検討にも役立つ看護倫理についてのおすすめ本
表紙はとても難しそうになっているのですが、実は内容はマンガ形式になっているのでサクサク読めます。
内容は患者さんの視点と、看護師の視点を倫理を通じて解説しているので、とてもわかり易いです。
実際の看護現場でも「あー。こういったことあるな。わかるわかる。あるあるだよね。」ってことが書いてあります。
事例の後どういった考えでそういった行動をとったのかなど項目をわけて解説しているので、事例検討でも使うことができる一冊になります。
抑制について、インシデントの振り返りについて実際に活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回看護倫理について解説しました。
ポイントは以下の点です。
- 看護倫理は難しくない。
- 実際は普段やっていることばかり。
- 患者さんと看護師の視点の違い・倫理観の違いから生まれる問題もある。
- 困ったら話し合おう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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