医療における倫理原則とは?具体的な事例で見る看護ケアの実践

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かんご
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医療現場での看護ケアには、患者さんに対する接し方や治療方法が非常に重要です。看護師として倫理原則を実践することで、患者さんにとって最善のケアを提供することができます。今回は、具体的な事例を通じて、医療における倫理原則の実践方法を紹介します\(^o^)/

昨日の記事の追加の記事と捉えてもらうと理解が捗ると思います。


※以下の事例の患者は全てダミー患者です。実際の患者とは関係ありません。

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自律尊重の実践例:意思決定支援

事例1: 終末期の患者さんの意思決定支援
70歳の末期がん患者さん、Aさんは治療を続けるか、ホスピスケアを受けるかで悩んでいました。Aさんは、治療による延命を希望する一方で、治療の副作用や入院生活の苦痛も感じていました。

看護師の対応

丁寧な傾聴と情報提供

  • Aさんの価値観や希望を丁寧に聴き取りました。「どのような生活を望んでいますか?」と質問し、Aさんの気持ちを深く理解しました。
  • 治療のメリットとデメリットをわかりやすく説明しました。たとえば、「化学療法は延命効果がありますが、副作用として吐き気や疲労感が出ることがあります」と具体的な情報を提供しました。

家族のサポート

  • 家族も交えたカンファレンスを開催しました。Aさんの息子さんと娘さんに、「Aさんがどのような選択をしたいか、一緒に考えましょう」と呼びかけました。
  • 家族の意見も尊重しつつ、最終的な意思決定はAさん自身に委ねました。

継続的なフォローアップ

  • ホスピスケアに関する情報を提供し、Aさんが選択肢を理解できるよう支援しました。「ホスピスケアでは、痛みの管理に重点を置き、快適な生活をサポートします」と説明しました。
  • Aさんがホスピスケアを選んだ後も、定期的に訪問し、Aさんの心身の状態を確認し、安心して過ごせるようサポートしました。

与益の実践例:最善のケアを提供する

事例2: 糖尿病患者さんの生活改善支援
50歳の糖尿病患者さん、Bさんは、血糖値の管理がうまくいかず、しばしば高血糖状態が続いていました。Bさんは、食事管理が難しく、運動習慣も身についていませんでした。

看護師の対応

生活習慣の詳細なヒアリング

  • Bさんの日常生活や食事習慣を詳しくヒアリングしました。「普段の食事はどのようなものを食べていますか?」と具体的に尋ねました。
  • Bさんの課題を明確にし、「炭水化物の摂取量が多い」「運動の頻度が少ない」といったポイントを特定しました。

個別化された食事プランの作成

  • 管理栄養士と連携し、Bさんに適した食事プランを作成しました。「一日三食バランスの取れた食事を心がけ、特に野菜とタンパク質を増やしましょう」と具体的なアドバイスをしました。
  • Bさんが無理なく実践できるよう、簡単で続けやすいレシピを提供しました。

運動習慣の提案とサポート

  • 無理なく続けられる運動プログラムを提案しました。「毎日30分のウォーキングから始めてみましょう」と具体的な目標を設定しました。
  • 実践をサポートするために、ウォーキングの際のチェックリストを提供し、定期的に進捗を確認しました。

定期的なフォローアップ

  • 定期的なフォローアップを行い、Bさんが自己管理を続けられるよう励ましとアドバイスを提供しました。「調子はいかがですか?どんな困りごとがありますか?」と定期的に状況を確認しました。

無危害の実践例:安全なケアの提供

事例3: 薬剤管理の徹底
65歳の心不全患者さん、Cさんは、複数の薬剤を服用していました。しかし、薬の飲み忘れや過剰摂取が続き、症状が悪化することがありました。

看護師の対応:

薬剤リストの整理

  • Cさんの薬剤リストを整理し、一目でわかるような薬剤スケジュール表を作成しました。「朝はこの薬を、夜はこの薬を飲むようにしましょう」と具体的な時間帯と薬の名前を明示しました。
  • 薬の効果と副作用についても説明し、「この薬は血圧を下げる効果がありますが、めまいが起こることがあります」と具体的に伝えました。

家族の協力を依頼

  • 家族にも協力を依頼し、服薬管理を徹底しました。「Cさんが薬を正しく飲めるよう、一緒に確認してあげてください」と家族への具体的なサポートをお願いしました。

リマインダーの設定

  • Cさんが薬を正しく服用できるよう、毎回の服薬時にリマインダーを設定しました。「スマートフォンのアラームを設定しましょう」と具体的な方法を提案しました。

異常時の対応策の説明

  • 薬の副作用についても詳しく説明し、「もし異常があればすぐに連絡してください」と具体的な対応策を指示しました。

正義の実践例:公平な医療資源の提供

事例4: 公平な看護ケアの提供
地域医療センターでは、外国人患者さんや社会的弱者も多く受診していました。言葉の壁や経済的な困難から、適切な医療が受けられない患者さんもいました。

看護師の対応

通訳の手配

  • 通訳を手配し、外国人患者さんが安心して診療を受けられる環境を整えました。「どのような症状ですか?」と通訳を介して丁寧に尋ねました。
  • 医療用語や手続きについても、通訳を通じてわかりやすく説明しました。

経済的支援の調整

  • 社会福祉士と連携し、経済的に困難な患者さんに対しても必要な医療サービスが提供されるよう調整しました。「このプログラムを利用すれば、治療費の一部が免除されます」と具体的な支援策を案内しました。

公平なケアの提供

  • すべての患者さんに対して、平等に時間と労力を割き、公平なケアを提供するよう努めました。「あなたの症状について詳しく教えてください」と全ての患者さんに対して同じ姿勢で対応しました。

これらの具体的な事例を元に、次のブログ記事を書いてみましょう。それぞれの事例を通じて、看護師がどのように倫理原則を実践し、患者さんに寄り添ったケアを提供しているかを紹介します。お読みいただきありがとうございました。これからも一緒に、より良い看護ケアを目指して頑張りましょう!

かんご
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ふかブロ

看護師です。病棟勤務→外来勤務→ICU勤務で働いています。勉強嫌いですが、心電図検定、呼吸療法認定士、FCCSなどの資格を待ってます。その経験を生かして、看護学生さんや私たち看護師の勉強や仕事を楽しくできるようなブログを目指しています。看護師国家試験や資格、仕事を中心に書いています。
少し趣味や雑談もすることがありますが、よろしくお願います!

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