右軸偏位についてとかもうわかんない
心電図検定不安、、
どうもー!ふかブロです!看護師やってます。
前回に引き続き軸偏位についての話です。
心電図上の右軸偏位、左軸偏位についてポイントを絞って書いてありますので、まずこちらを読んでみてくださいね!
心電図上の右軸偏位
前回の復習になるんですが、右軸偏位はⅠ誘導のQRS波が下向き、Ⅱ誘導のQRS波は上向きのままでしたよね。
右軸偏位の特徴
右軸偏位のときに押さえておくポイントは4つです。
- 健常者でも見られる
- 右室の起電力が増加
- 左側方向の起電力が低下
- 心室内電動パターンの変化
健常者でも見られる
右軸偏位があれば、即病気っていうわけではないんです。
右軸偏位は健常者でも見られることがあります。
なぜかというと
通常心臓の縦軸が左下を向いています。
小児、若年のやや痩せ型の人など、心臓が右向きに向いているわけではないのですが、どっちかといえば、心臓の長軸が下方向に向いている場合 です。
右室の電力が増加
どういうこと?
右室の電力が増加するということは、かんたんに言い換えると
右室の筋肉がムキムキになっているってことです。
右室の筋肉が発達する疾患を考えるとわかりやすいです。
右室の後に抵抗がある場合
例えば、右室は肺に血液を送る場所なので、肺高血圧症や肺動脈弁狭窄症やファロー四徴症(心室中隔欠損、右室流出路狭窄、右室肥大、大動脈騎乗) などが考えられます。
これらのときには、胸部誘導の右側(V1〜V3)のストレインパターン も見ておいたほうが良いです。
右室が筋肉ムキムキになるくらい負荷が掛かっていますよ!ということですね。
左側方向の起電力が低下
綱引きを思い浮かべてもらうとわかりやすいと思うんですが
右側の人が強いと右側の人が勝ちですよね(右室の電力が増加)
逆に右側は普通ですが、左側が弱かったときは右側の勝ちですよね(左側の起電力の低下)
左側の電力が低下している状態でも右軸偏位が起こるんです。
例えば、心筋梗塞のときには心筋が壊死してしまっているので、電力が低下します。
左室側壁梗塞がその例です。
左側壁心筋梗塞の場合はⅠ、aVLのST上昇、Ⅱ、Ⅲ、aVFのST低下が見られます。
心室内電動パターンの変化
心臓の筋肉は、正常に働くけど、電気の通る道に何らかの障害があるパターンです。
これらは右脚ブロックや左側のWPW症候群も右軸偏位を伴うことがあります。
まとめ
今回は右軸偏位についての理解を深める目的で解説していきました。
右軸偏位についてのポイントは以下の点です。
- 右軸偏位は健常者でも見られることがある。
- 右室の起電力が増加のとき(右室の筋肉ムキムキ、肺高血圧症、肺動脈弁狭窄症、ファロー四徴症)
- 左側方向の起電力が低下(側壁心筋梗塞)
- 心室内電動パターンの変化
心電図検定で出題されることもありますので、頭の中に入れておくと正答率がUpするかもしれませんよ!
右軸偏位の見分け方が理解できているとスッと頭に入ると思います。
なんで右軸偏位になるのかを理解できると、
試験のときにも忘れてしまうことなく
実際の患者さんの心電図を判読しているときに現病歴、既往歴とともに判読できるのでぜひ皆さん丸暗記ではなく、機序を覚えることをオススメします。
というふかブロもはじめは全く分からずに波形の丸覚えをしていました。
そんな中心電図の考え方を変えてくれた本や具体的な勉強法についても解説していますので参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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