どうもー!ふかブロです!看護師やってます。
身体抑制はなぜいけないの?
身体抑制はなくせないのか
しないほうが良いのはわかっているけどなかなか難しい
こんなお悩みを解決する記事です。
本記事では、看護の現場で抑制帯を使うことってありますよね。
「使わないほうがいいのはわかっているけど、、」といったジレンマを感じながら使用している方も多いと思います。マンパワー不足だったり色々な要因があると思いますのでそういったことも踏まえながら解説していきたいと思います。
先にネタバレすると、医療従事者の円滑なコミュニケーション、話し合い(カンファレンス)が最重要ポイントです。実際の医療現場の状況もあるとも思いますので、絶対しなくてはいけないということではなく、こういったこともできたら良いなといった具合に読んでいただければ幸いです。
前書きも長くなってきましたので、順番に説明していきますね。
身体拘束には医療従事者同士の話し合い(カンファレンス)が重要
医療従事者の話し合いが患者のADLやQOLに関わってきます。
カンファレンスをして医師、看護師などで患者さんのことを話すことで抑制することを最小限にできる。
なぜ身体拘束を最小限にしなければいけないのか 、身体拘束の弊害
身体の自由を奪うということは、普段の生活ではありえません。
そういったことを医療従事者は、抑制という形で行うことができます。
しかし、そのリスク、弊害について理解してから行う義務がありますね。
例えば
- ミトンを装着していたら、手が拘縮していた
- 抑制を装着することで、せん妄が悪化した
- 抑制をしていることで、ADLが落ちた 立ち上がれない
- 身体抑制で患者さんのもとのADLを低下させてしまうかもしれない。
- 家族の気持ちは、、、抑制に対して許可はしたけど、こんな風になってしまうなんてなどの後悔
- 褥瘡などの皮膚トラブルの発生
病気以外に身体拘束を行うことで様々な問題が発生します。
そういったことに対応することも考えていかなくてはいけません。
自分でもずっと身体拘束をされていると、気がおかしくなったり、一種の拷問に近いような気持ちになりますよね。
そういったことを理解していることが大切です。
抑制をなくすには
前の勤務の人があったほうが良いって言ってたから、、
患者さんの安全のためだから仕方ない、、、
いまは忙しくてしょうがない、、、
とてもわかります!
忙しくて見てる暇がなかったり、目を離したスキにコケたり、点滴を抜いていたりすると危ないしって思います。
もう一度抑制がなぜいるのかを考える
- 点滴を抜去する
- 起き上がる
- 立ち上がる
- 状況の理解が乏しい
こういった事があってもその原因が除去できないかをひとりひとり考える 。
ひとりひとり考えて、その考えをみんなで話し合うことがとても大切になります。
カンファレンスの重要性
カンファレンスをすることで、様々な視点で患者さんのことを考えることができます。
職種が医師、看護師で違ったり
感性が新人看護師さん、ベテラン看護師さんで違ったり
抑制でトラブルになった、後悔した、改善したなどの経験が人によって違ったりなど
話し合うことでアセスメントがとても充実していろんな改善案、注意点が出ます。
例えば
- 夜間のみの抑制で可能 ではないか
- 夜間せん妄になるならせん妄予防を行ってはどうか
- 夜間は点滴などのデバイス類はなくすことはできないか
さらに、応援体制が整えやすいというメリットもあります。
病棟全体でその患者さんのことを気にかけている環境になりやすいです。
そうすることで、対応が統一されます。
もとのADLはこのくらい、その患者さんの興味のあること、退院時の目標などですね。
その結果、より良い医療の提供が行えるとベストです。
どうしても必要な抑制
とは言っても身体拘束が必要なことも事実です。
安静が守られないことで、患者の生命が危険にさらされる可能性が高い
抑制以外に手段がない
いろいろな角度で視点で身体拘束をしないために考えた結果しかたなく、抑制が必要となった場合 です。
そういった場合も患者にとっての問題点を解決する視点を持って看護していくことが大切です。
スタッフの心のケア
カンファレンスを行った際に、他のスタッフの心のケアも大切です。
私の経験からなんですが、話し合った結果でもなかには
本当に抑制するしかなかったのかな
私の看護ってこれで、良かったのかな?
といった後悔や自責の念に近い感情を抱えているスタッフもいます。
そういったスタッフへの声掛けも重要になります。
この抑制には意味がある
除去できるように関わって看護しよう
家族のケアもカンファレンスの内容に含める
家で普段接している状態と違った患者さんの状態を目の当たりにしたときの家族のサポートも必要になります。
見る角度によっては、縛り付けられて放置されている。
叫んでいるのに、看護師さんは見て見ぬ振りなどと捉えられたりしてしまうこともあります。
カンファレンスの内容を家族の人にわかりやすく説明するなどの配慮が必要です。
説明する内容もカンファレンスで話し合うと統一した対応が行えます。
抑制の種類
物理的な抑制
体幹抑制 、四肢抑制 、肩抑制、腰ベルトなど身体を括り付けて動けなくするタイプ
ミトン 、メガホン型の手袋、つなぎ服など身体の一部を覆うことで触れなくしたりするタイプ
薬剤的な抑制
鎮静剤を投与して、寝ている状態で動けないようにすることも抑制になります。
患者さんの苦痛を除去するために使用されたりもするので、こちらも物理的な抑制と同様カンファレンスのもと医師の指示の投与量も守って投与が必要。
身体拘束時の観察のポイント
必ず抑制を除去して確認することが最も重要です。
確認することは
最低限これらのことの観察は必要です。
まとめ
今回は身体拘束について考えていきました。
抑制をするときにジレンマがない人はいないと思います。
現場で看護していると難しい問題になってきますよね。
今回の記事のポイントは以下の点です。
- 身体拘束を考慮する際は、他の方法はないか医療従事者でカンファレンスを行う。
- カンファレンスを行った際には、患者、家族だけでなく他のスタッフの精神面の配慮も大切になる。
- 身体拘束時の観察、看護は必ず行う。
以前の記事で看護倫理について解説しました。
そこで紹介している本で身体拘束についての倫理観について掲載されていますので興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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