ブルガタ症候群ってなに？
コーブド？サドルバック？
どうもー！ふかブロです！看護師やってます。
今回はこんなお悩みを解決する記事になります。
本記事では、ブルガタ症候群とはなんなのか、その波形ついて、普段の心電図とちょっと違うブルガタ症候群ならではの心電図のとり方について解説していきます。
「心電図を見ていると頭が痛くなってくる、眠くなってくる。」と言う人もいると思いますので（それは私です←）できるだけ簡単に説明していきます。
最重要ポイントは、ブルガタ症候群の波形の種類は2種類（コーブド、サドルバック）です。突然死につながる波形であるので注意すると言うことです。具体的なことに関しては今からさっそく見ていきましょう。
ブルガタ症候群の特徴
ブルガタ症候群の心電図を見る上で大切な特徴は ST 上昇です
ST の上がり方には特徴があります。
コーブド coved(弓、入り江)型、サドルバック saddle back(馬鞍)型の二種類です。それぞれ説明していきます。
コーブド coved(弓、入り江)型
コーブド型は山形の ST 上昇になります。
12誘導心電図のV1 がイメージとしては弓がしなったような形や入り江のような形だからコーブド型と呼ばれています。
イメージとしてはこういうイメージです。
コーブド型は VT,VF などの致死的不整脈に移行しやすいとされているので見つけた場合は注意が必要です。
サドルバックsaddle back(馬鞍)型
サドルバック型はふたコブのような形の波形です。
サドルバック型はふたコブのような形です。
馬のサドルのような形になります。 イメージとしてはこんな感じです。
ブルガタ症候群の特徴
ブルガタ症候群は40 歳未満の男性に多いと言われています。
他にも家族に 40 歳未満の突然死の病歴がある。失神の既往がある。などが特徴的です。
VT,VF に移行する前後がブルガタ症候群の特徴が見られやすいです。
VT,VF などで意識消失して AED を作動させた場合など、AED の解析結果が必要になりますので救急隊や AED を使用した場所に依頼を行います。
ブルガタ症候群の治療
ICD(AED 機能の備わっているペースメーカー)の埋め込みを行います。
ブルガタ症候群は日内変動、日差変動があります。
ICU に実際に入室した際も、一日の中でも何度か 12 誘導心電図で検査を行います。
心電図の取り方のポイント
12 誘導心電図で検査を行う時に四肢誘導、胸部誘導をつけて検査します。
ここまでは変わらないんですが、
ブルガタ心電図の場合
胸部誘導心電図を肋間を一つづつ上げて検査します。
これは位置を高くしていくことで(頭部側に上げていくことで)波形がはっきりと出る場合があるからです。
心電図検定でのポイント
問題文に 30 歳代の失神の既往などが書いてあればブルガタを疑ってもいいと思います。
- 40 歳未満の男性に多いです。
- 家族に 40 歳未満の突然死の病歴がある。
- 失神の既往がある。
３つがポイントでしたね！
この文章があったら、ブルガタ症候群のV1~V3の中にコーブド型、サドルバック型の心電図の特徴が出ていないか探してみるとわかりやすいかもしれません。
問題文からも実は実践に即したヒントがあるので心電図検定はしっかり考えて合って面白いですよね。
私が何度も問題を解いて、心電図検定で実際に活躍したテキストは
３周して最後は間違えた問題を解いて試験にのぞみました！
無事合格できましたので、おすすめです！
以前の記事で心電図について理解しやすくなる本を紹介しています。
心電図を学び始めたい、心電図についてスキルアップしたい方も学習が深まると思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました！
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